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障害をお持ちの方の就職・転職活動のポイントと流れ~コロナ禍の現状も解説~

障害をお持ちの方が就職・転職活動を進めていく場合、一般的な就職・転職活動とは違ったポイントがあります。
今回は活動のポイントや基本的な就活の流れ、コロナ禍における最新の状況もふまえてお伝えします。
「障害を開示して、今より自分らしく働きたい」とお考えの方はぜひ参考にしてください。

就職活動の流れ

まずは障害者をお持ちの方の就職活動の進め方をみていきましょう。

就職活動は最初に自己分析、次に求人探しと企業研究を経て応募書類作成に進み、面接に合格すると内定を得る流れです

大まかな流れとして「自己分析→求人探し・企業研究→書類応募→面接(複数回)」のように進みます。

次からはそれぞれのフェーズと詳しい解説をしたコラムもあわせて紹介いたします。

1.自己分析をする

最初にすべきことは自己分析です。
あなた自身の希望や強み、適性などを客観的に整理してみましょう。仕事の向き/不向きが分かります。
働く目的・優先順位は人それぞれ。「障害に配慮してもらえる環境」を第一に考える人もいれば、「スキルアップや収入向上」などを優先したい人もいるでしょう。理想の働き方によって具体的な働き方や仕事内容は変わってきます。
またあなたの強みや弱み、持っているスキルなども分析し、紙に書き出してみると思考が整理できますよ。

障害特性やこれまでの経験をよく理解したうえで就職活動に臨みましょう。以下の記事では「発達障害」の方を例に、どのように障害特性を整理していくかを解説しています。

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2.求人を探す・企業研究をする

次に自己分析を踏まえて希望する求人を探しましょう。お住まいの地域のハローワークやエージェントに相談したり、障害者雇用専用の求人サイト(例:BABナビ)等でも探せます。

働きたいと感じた求人が見つかったら、業界や企業研究をします。
例え同じ業界や職種であっても、企業によって社風や求められる能力は異なるもの。企業研究を行うことで、企業の採用したい人物像をつかめるようになります。あなたの性格や強み・弱み、そして自分のスキルに合った企業を選んでいきましょう。

選考で筆記試験・適性検査(SPIなど)を課す企業は3~4割程度です(※DIエージェントでご紹介の場合)。
特別な対策は不要ですが苦手意識がある人は早めに対策を始めておきましょう。

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3.履歴書・職務経歴書を用意する

応募したい企業が決まったら、履歴書職務経歴書などの書類を準備して応募します。障害をオープンにして働く場合は、障害についても相手にわかりやすく伝わるようにしましょう。

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履歴書の書き方

4.面接を受ける

面接は1社あたり2~3回あります(人事面接・現場担当者との面接・役員面接など)。
事前に面接練習をしておきましょう。志望動機や自己PRなど、面接本番で想定される質問事項に沿って、答えられるように何度も練習をします。
最終面接に合格し、納得のいくオファーを得られたら無事に就活・転職活動は終了です。

在職中の人は今勤めている会社を円満退職できるように、退職手続きを進めましょう。

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面接マニュアル

ベストな活動時期は?

一般的に転職活動にかかる期間は求人探し・複数回の選考~内定まで約3か月といわれています。働き始めたい時期から、逆算して計画的に就職活動を始めましょう。

転職を始めるベストな時期は「転職したい時!」……ですが、企業側が積極的に採用をする時期も覚えておきましょう。

一般的な転職市場では、3~4月、9~10月に新しい求人が増えるといわれています。特に年度の切り替え時期の4月に入社する人を求める企業は多く、それに向けて1~2月は採用活動が活発になります。

しかし、障害者枠の場合はもう一つ重要なタイミングがあります。6月1日までに入社できる人を採用するために4~5月が最も採用活動が活発になるのです。この背景には「障害者雇用促進法」があります。

 
 
障害者枠の雇用は6/1までの入社がハイシーズン。
良い求人が豊富に出る4-5月に向けて、2-3月から動き出すのがおすすめです。

その他、4/1入社・10~12月入社・1~2月入社などのピークに合わせて、計画的に就職活動を進めましょう。

障害者雇用は経済状況に左右されにくいとも言われてれる一方、新型コロナウイルスや大震災などタイミングによっては求人数が大幅に増減することもあります。
なかなか希望にあった求人が見つからない場合は、少し就職活動をお休みしたり、支援機関に相談してもみてもよいですね。

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障害をお持ちの方の就職活動のポイント

障害をお持ちの方が就職活動をおこなう際の最大のポイントは障害をオープンにするか?クローズにするか?そして障害者手帳を使うか使わないかでしょう。ここではそれぞれのメリット・デメリットを整理します。

障害者手帳は使う?使わない?

障害をお持ちの方が働く際、気になるのが障害者手帳を使った方が良いのかということ。手帳を使用した就労を障害者枠での就職、そして手帳を使わないで働くことを一般枠での就職と呼びます。

障害者手帳を使う就労は障害者枠の雇用に分類されるフローチャート

障害者手帳を使うメリット・デメリット

障害者枠で働くということは、企業側はあなたが障害を持っていることを理解した上で採用します。
企業には障害者をお持ちの方が安全・安心に働けるよう配慮が義務付けられています。
通院日に合わせた休暇が取得・時差出勤・環境の整備など、働きやすいように必要な配慮を受けられます。

障害者枠のある会社はダイバーシティ経営に意欲的で先進的な会社も多いです。障害をお持ちの方にも広く門戸が開かれており、一度は名前を聞いたことがあるような大企業で働けるチャンスがあります。

障害者枠のメリット
  • 障害の理解・配慮がある
  • 大手優良企業に入れるチャンス
障害者枠のデメリット
  • 求人数が限られる

一方、障害者枠での求人数はあまり多いとは言えません。正社員や専門職の求人も比較的少ないため、待遇面やキャリアアップに強いこだわりがある方にとって選択肢は狭まる可能性もあります。

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障害者手帳を使わない(一般枠)メリット・デメリット

では「一般枠」で就職するメリット・デメリットはなんでしょう?

障害者手帳を使わないメリットは、全ての求人にエントリーできることです。
障害者枠による制限がないため、希望する業界や職種、働き方などに応じた仕事に応募ができます。

一般枠のメリット
  • 求人数や種類が多い
一般枠のデメリット
  • 障害への配慮がない、少ない
  • 障害を「隠している」ことへの後ろめたさ、不安
  • マッチする会社を探すのが難しい

障害があることを言わずに就職・転職をするため、企業から障害への配慮を受けることは困難です。たとえば難しい仕事を頼まれても断れず、無理をすることで体調を崩すリスクもあります。
通院に合わせて休日が取れなかったり、体調を崩しても休みや休憩を取りにくいケースも考えられます。
また「障害が知られてしまうのではないか」と、不安を抱えて仕事をする人も少なくありません。

【事例あり】上手な自己分析・自己PRの方法

面接で必ず聞かれる「自己PR」。面接官に好印象を持ってもらう自己PRのためにも自己分析は欠かせません。

自己分析をしっかり行うと、今まで気が付かなかったあなたの特性が見えてきます。特性を客観的に捉えることで、自然と面接でアピールすべきポイントも分かってきます。

自己PRでは、応募先の仕事に活かせる強みを具体的にアピールしましょう。企業が求めていそうな能力・人物像をイメージしたうえで自分のスキル・経験をPRすることが大切です。

 
 
自己分析では自分の強みだけでなく弱み、障害特性を理解する
自己PRでは仕事で活かせる具体的な強みをアピールする

難しく感じたら、周りの人に相談してみるのも良いでしょう。客観的な意見がもらえます。

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理想の働き方を実現する自己分析

繰り返しお伝えしてきた通り、大切なのは自分の強み・弱みや障害特性をよく理解することです。
ここで過去にDIエージェントを利用して転職をされたSさんの事例をご紹介します。

≪Sさん 40代男性/ADHD≫の場合
 
Sさん
Sさんは、状況に合わせた臨機応変な対応を苦手としていました。彼は、収入向上を第一に考え、人と接することが好きだったことから、前職は飲食店の店長として働いていました。しかし、リーダーに昇格すると同時に店頭での接客からスタッフへの指示出し、アルバイトの採用業務などの仕事に追われて疲弊してしまい、自分に合った働き方をするために障害者雇用枠で転職しました。
その後、収入よりも障害への配慮をもらえることを優先して障害者枠で転職。転職先では総務部のアシスタント業務を担当し、人当たりの良さやルーティンワークを正確にこなせる強みを社内で評価され、やりがいを感じながら働いています。

仕事開始後のミスマッチをなるべく解消するためにも、「転職で何を大事にしたいか」といった優先順位付けや自己分析は大切です。

自分の障害について聞かれた場合の答え方は?

障害者雇用枠の面接では、企業がどのようなことに配慮すれば長く働いてもらえるのかをを知るため、障害についての説明も聞かれます。
伝える際のポイントは、「障害の関係上できないことや苦手なこと」「自分で行っている対処」「配慮してほしいこと」をセットで伝えることです。
単にできないことを述べるだけでは相手が懸念してしまいます。下記のように「自分でも工夫や努力をしている」姿勢を見せると好印象につながります。

《例》
発達障害の特性で、口頭での指示を記憶にとどめておくことが苦手です。こまめにメモを取るようにしていますので、指示をいただく際はメモ取りの時間をください。

就職活動上の問題

障害者の方が就職活動をする際にはどのような困難を感じるのでしょうか。代表的なつまづきポイントはこちらです。


  1. 書類作成などの準備がなかなか進まない…
    特に「障害についての説明」は難しく感じがちです
  2. 伝えたいことを上手く表現できない …
    初対面の面接官に緊張したり、最近では不慣れなオンライン面接に戸惑うことも
  3. スケジューリングが苦手
    就職活動は企業研究・書類作成・面接とマルチタスク。Wブッキングに注意
  4. 自分に合わない企業を受けてしまう
    「とりあえず大手企業に応募」よりも自分にマッチする会社の見極めを

他にも

  • 希望する条件に合う求人が見つからない
  • 選考でお見送りになったが、理由や対策がわからない
  • 現職と就職・転職活動の両立
  • 体調のコントロール

 …などがみなさんがつまづきやすいポイントです。


就職活動が長引くと焦りも出てくるかもしれませんが、立ち止まって現状を冷静に振り返りましょう。

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役立つ支援機関

「より良い自己分析や求人探しがしたい」「もっと楽にスケジューリングをしたい!」という人は支援機関の利用もオススメです。
支援機関を上手に活用することで就活自体がスムーズに進むだけでなく、採用後サポートがついて安心して働けます。

支援機関は「障害者就業・生活支援センター」「ハローワーク」「地域障害者職業センター」などがあります。

参考:厚生労働省「障害者の方への施策」

民間のエージェントを利用する方法も

支援機関の種類はさまざまですが、民間のエージェントを利用する方法もあります。
登録をすると専任の担当者が付き、これまでの経歴や希望する条件などを丁寧にカウンセリングし、客観的な立場からもあなたにぴったりな仕事探しのアドバイスが得られます。
履歴書作成の添削や面接練習もしてくれるので、効果的に就職・転職活動を進められるでしょう。

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DIエージェントよりメッセージ

就職活動で重要なのは自己分析をして、自分らしさを理解すること。 やることがたくさんある就職活動は精神的にも体力的にもエネルギーを使います。 疲れた時は無理をせず、周りを頼ったり、休みをとりながら、自分のペースで進めてくださいね。
新たな挑戦がうまくいくことを祈っています!

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