腎臓機能障害をお持ちの方が仕事・転職を成功させるための5つのポイント

腎臓機能障害をお持ちでも、配慮を受けながらいきいきと働かれている方は多数います。
この記事では腎臓機能障害の基本的な情報を整理したうえで、就職上の課題、向いている職場・働き方を解説していきます。
キャリアアドバイザー(CA)による転職を成功させるための5つのポイントも紹介しているので、働きやすい仕事選びの参考にしてください。

腎臓機能障害とは?

腎臓機能障害とは内部障害の一種で、病気や外傷によって腎臓の機能が低下した状態(腎不全)で、日常生活に制限が必要となる障害です。
先天的に腎臓機能障害をお持ちの方もいれば、生活習慣や加齢、病気や事故などで腎臓を悪くされる方もいます。

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腎臓機能障害と身体障害者手帳

腎臓機能の数値、症状、治療・手術の必要性、日常生活への影響などから、身体障害者手帳の1級・3級・4級に認定されます。
※法律や行政の文章上では「じん臓」と表記されていることが多く、この項ではその表記に倣います

身体障害者手帳を取得すれば、「障害者雇用枠」での就職ができることや、所得税・住民税の控除・医療費補助などのメリットが多数あるので取得の検討してみましょう。

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じん臓機能障害1級

1級に認定される方は「じん臓の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの」とされています。
内因性クレアチニンクリアランス値や血清クレアチニン濃度に異常があり、透析が必要とされる方や腎移植をされた方などが該当します。

じん臓機能障害3級

腎臓機能障害に2級はありません。3級の認定基準は「じん臓の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの」とされています。

腎機能検査の数値結果に異常がある方や「末梢神経症」「消化器症状」「水分電解質異常」など複数の症状が出ている方も3級に該当します。

じん臓機能障害4級

4級は「じん臓の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの」とされています。
3級と同じく腎機能検査の数値や症状によって認定をされます。

参考:東京都福祉保健局「身体障害者と身体障害認定基準について」

平成30年4月に認定基準が変更に

腎臓機能障害の認定基準が2019年拡大されました。

対象となる指標に「内因性クレアチニンクリアランス値」(年齢制限の撤廃)・「eGFR」が適用されるようになりました。

これまで身体障害者手帳の申請が下りていなかった方も今一度チャンスがないか確認をしてみましょう。

参考: 一般社団法人 日本腎臓学会「【厚生労働省】「じん臓機能障害」に関する身体障害者手帳の認定基準が変わります」


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腎臓の機能とは?

腎臓の位置は腰の上、左右2つあります

腎臓は腰の上あたりに左右それぞれ一つずつ、合計で2つあります。
腎臓の機能は血液をろ過して、老廃物や余分な水分、塩分などを尿として排泄します。また、ホルモン分泌をしたり、ビタミンDを活性化して骨を強くしたりといった機能もあります。

参考:東京女子医科大学病院 泌尿器科「>腎臓病について」 森下記念病院「腎臓ってどんな臓器?」

腎臓機能の低下で現れる症状

腎臓機能の低下は自覚症状がでにくく、末期の腎不全に至るまで気づかないことがあります。
そのため定期的な健康診断・人間ドッグを受けること、以下に挙げるような初期症状を見逃さないことが重要です。

  • むくみ
  • 血尿
  • タンパク尿
  • 尿量の変化(夜間尿・頻尿)
  • だるさ
  • 貧血
  • かゆみ …など

腎不全が進むと「尿毒症」という状態になり、人体に様々な悪影響が生じます。

参考:一般社団法人 日本腎臓学会「腎臓がわるくなったときの症状」 一般社団法人 全国腎臓病協議会(全腎協)「腎臓病とは」

腎臓の病気の種類

「腎臓病」には様々な種類があります。
腎臓それ自体に異常が起きる「原発性」、と糖尿病や痛風、高血圧などから発展して起こる「続発性」のものがあります。

また、悪化のスピードによって「急性」と「慢性」にも分けられています。
前者は「急性糸球体腎炎」などが代表的な病気で、急に症状が出て短期間で悪化しますが、治療によって改善・回復ができるのがほとんどです。
一方「慢性」の腎臓病は進行スピードがゆっくり静かに進行するため、自覚症状がでることが遅く、末期で異常が発見されることが多いです。その場合、腎移植や透析治療をし続けなければならないといったケースもあります。

  • 慢性腎炎(微小変化群・IgA腎症・膜性増殖性糸球体腎炎)
  • 糖尿病性腎症
  • 腎硬化症
  • 多発性のう胞腎
  • ネフローゼ症候群 など
 
CA

転職活動を考えられている方は面接にて「進行性のものか」「手術をして問題なく就労継続ができているのか」などを伝えられるとよいですね!

参考: NPO法人腎臓サポート協会「腎臓病の種類」

腎臓機能障害の原因

腎臓機能障害の原因は症状によって異なります。

よくある原因として第一に生活習慣病との関係が挙げられます。偏った食生活、飲酒や喫煙、運動不足などは腎臓への負担だけでなく、糖尿病や心臓病、脳卒中、高尿酸血症など生活習慣病を引き起こします。

第二に、生活習慣が積み重ねの結果や加齢でも腎臓機能障害に繋がる可能性はあります。「腎硬化症」は腎臓の加齢現象とも言われています。

第三に、持病がある場合です。先天的な腎形態異常をお持ちであることもあれば、上記の生活習慣病などの持病が関係していることもあります。特に高血圧の方は注意が必要です。

参考:東邦大学医療センター大森病院 腎センター「加齢と腎臓」
旭化成ファーマ「腎臓病:慢性腎臓病になりやすい人と主な疾患」

透析療法とは?

ここでは、腎不全の代表的な治療法の一つである透析療法について紹介します。
透析療法とは、血液中の老廃物の排泄、水分・塩分の除去、体液のバランス調整を人工的におこなう治療法です。このため「人工透析」とも呼ばれています。
治療法にはステージ1~5までがあり、透析療法はステージ5に該当します。
透析療法を開始する時期は、厚生労働省が発表した「透析導入基準」に基づいて決定されます。

血液を通す「血液透析(HD)」と、患者さん自身のお腹の膜を利用する「腹膜透析(PD)」の2種類があります。

血液透析

シャント(血流のため太くした腕の血管)を通じて透析器へ体内の血液を送り、浄化したのちに再度体内へ戻します。

1回あたり4~5時間程度を要し、週に2~3回通院し透析をするのが一般的です。

腹膜透析

カテーテル(チューブ)を通して自身のお腹に透析液を入れ、腹膜を介して老廃物を透析液側に移します。

1日4回ほど透析液の取り換えが必要ですが、自宅や職場でもおこなえます。また通院も月に1~2回で済みます。

参考:~笑顔でいきいき~ 透析”新”ライフ「腎臓の働き~透析療法とは?」

腎臓機能障害をお持ちの方の仕事上の課題

満員電車での通勤風景

腎臓機能障害をお持ちの方は働くにあたっていくつかの課題が出てきます。それぞれ見ていきましょう。

体力がなく疲れやすい

腎臓機能障害をお持ちの方の声でよく聞かれるのが「体力がなく疲れやすい」ことです。
長時間の残業や肉体労働ではより体調を悪化させてしまう恐れがあります。
また免疫が低下していることもあるので、感染症にかかりやすかったり重症化したりといったリスクも高いです。

透析をされている方は体力・筋力も低下や透析の前後に倦怠感やめまいが起きるとも言われています。

参考:いぶきクリニック「透析患者さんも運動を!」

周囲の理解が得られにくい

まず、腎臓機能障害は目に見えない障害です。一見健康そうに見えるので、周囲に気づかれにくい・配慮を受けづらく、それをストレスに感じる方もいます。

また、シャントを壊さないために「重い物が持てない、腕に物がぶつかるのが危険」といったこともなかなか伝わりづらいことですね。

障害をオープンにしてもよい場合は、ヘルプマークの活用も手段です。通勤時に席を譲ってもらいやすくなったなどというメリットもあるようです。

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治療のための時間制約がある

腎臓機能障害に認定されている方は透析治療をされている方も多くいます。
血液透析は1回で半日近く時間がとられる上、頻繁に通院する必要があります。腹膜透析であっても、長時間拘束される仕事や出張が困難な場合もあるでしょう。

この時間の制約によって、週5日の正社員勤務やフルタイム就労が難しくなるなどの働き方に影響が出ます。

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ここでは腎臓機能障害をお持ちの方の働き方を詳しく説明していきます。障害の状況に応じて3つの勤労形態があります。

一般雇用

まずは一般企業あるいは団体の一般雇用枠です。
フレックスタイム制度や残業なしの会社で時間の配慮以外が不要な方は一般枠を目指すのも良いでしょう。
しかし、透析への配慮や重労働への配慮がないと体調に深刻な被害が出るリスクが高いです。

障害を開示しない「クローズ就労」は難しいと言えそうです。
最低限の理解を得るためにも、人事担当者・現場担当者や上司となる人には隠さずに伝えるのが良いでしょう。

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障害者雇用

腎臓機能障害をお持ちの方で最も一般的なのが障害者雇用枠で一般企業に就労するもので、「オープン就労」とも言われています。

企業はあなたが障害を持っていることを知ったうえで雇うので、適切な配慮が期待できます。
他の社員と同等の仕事が与えられることも多く、やりがいをもって働けます。

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Mさん(50代・男性)
これまでは「週3日夜間透析の通院のためには早退するしかない」と思っていました。

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福祉的就労

短時間であっても安定して働き続けたい方は福祉的就労といわれる就労形態があります。
雇用契約を結んで時給制・短時間で働いて体調を整えながら企業就労を目指す「就労継続支援A型」と軽作業中心で成果報酬型の「就労継続支援B型」があります。

全国各地にあるのでお近くの就労継続支援事業所を探してみてください。

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腎臓機能障害がある人に向く職場

それでは腎臓機能障害をお持ちの方に向いている職場の条件をキャリアアドバイザー(CA)の観点からご紹介します。

 
CA

一般の会社で安定して働くことは不可能ではありません。
長期的な視野で考えると充分な配慮を受けられる障害者枠での就労がオススメです。

体力の関係から重労働は向いていません。デスクワークなど体の負担が少ない仕事を選びましょう。
そして定期的な通院・治療のために仕事の時間の調整が必要となってきます。
これらの課題を解決できる職場を探すのがポイントです。

医療体制がしっかりしている企業

まず企業選びでチェックしたい観点は会社の医療体制です。

大企業や大きなオフィスビルであれば敷地内に医務室や休憩室が設けられていることもあり、いざ体調が悪くなったという時にも安心できます。

産業医の配置や腹膜透析のための医療機器を扱えるスペースがあるかも確認できるとよいでしょう。

中には内部機能障害をお持ちの方を受け入れるために、専門医と協力し、健康管理ルームを設けたような会社もあります。

参考:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構「内部障害者のための障害者雇用職場改善に関する好事例集(平成18年度)」

柔軟な勤務時間制度を導入している企業

腎臓機能障害をお持ちの方にとって「働く時間」は重要な問題です。
最近は柔軟な勤務時間体制をもっている企業も増えてきました。ここでは3種類の勤務時間体制についてお伝えします。

フレックスタイム制度

フレックスタイム制度があれば、通勤ラッシュをさけて体力の負担を減らすことができます。また、通院の時間に合わせて勤務時間を変更できます。

フルフレックスタイム制(一定の時間働けば自由に働ける時間を選べる)と、コアタイム(業務が集中する決まった時間は必ず出勤する必要がある)を設けたフレックス制の会社があるので気を付けてみてみましょう。

シフト制

シフト制は早番・遅番・夜勤など、必ずしも働く時間が昼時間帯を中心としていない働き方です。

通院や透析の時間を避けた時間から働けるシフトに調整してもらえるのではれば、フルタイムで働くことも可能でしょう。
ただし不規則な生活になりますので、体調管理に気を付けましょう。

短時間(ショートタイム)就労

障害者雇用枠の採用では週20時間からでもパート社員・契約社員など安定して長期的に働ける会社があります。
短時間勤務であっても働きながら障害者年金を受給できれば、収入を安定させることができます。

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テレワーク勤務ができる企業

テレワーク(在宅勤務・リモートワーク)は、通勤の必要がなく自宅またはオフィス以外の場所で勤務ができる制度です。
通勤がないので、時間の制約も少なく、体力温存にもつながります。
特に在宅勤務は短時間就労からの求人も多いので腎臓機能障害をお持ちの方にはオススメできます。

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転職を成功させるための5つのポイント

腎臓機能障害をお持ちの方が転職活動をおこなうにはどのような点に気を付けるべきでしょうか? 5つのポイントをおさえて就職・転職を成功させましょう!

自分にできることを十分に把握する

一般的に「仕事に対する配慮は少ない」といわれる腎臓機能障害。これまでバリバリ働いてきた経験をお持ちの方も多いでしょう。

したがって、企業は障害によってできないことよりも「何ができるのか」に期待しています。

一般的な転職と同じく「どんなスキルをもっていて、どのような経験をしてきて、どの部分をこの会社で活かせるのか」をきちんとPRしていきましょう。

障害に対する理解を深める

障害をオープンにする場合は、腎臓機能障害について面接官に分かってもらう必要があります。
相手は医師ではないので「血清クレアチニン値が~」などと専門用語を使って話しても伝わらない可能性があります。
選考書類や面接を通して、自己対処をどのようにおこなっており、会社で必要な配慮は何かを相手に分かりやすく伝えるのが何より大切です。

【腎臓機能障害をお持ちの方ができる自己対処例】
  • 透析の時間を土曜日や夕方以降開始の遅い時間帯にする
  • かかりつけ医に近い職場を選ぶ
【腎臓機能障害をお持ちの方が伝える配慮例】
  • 透析時間の確保
  • シャント保護のため、重たい荷物を持つ作業を避けてもらう
  • 通勤ラッシュを避けた時差出勤を認めてもらう
 
CA

通院先・通院時間から逆算した対応可能な勤務時間、通院先の最寄り駅までに何時に到着必須か、また通院日の退社時刻の目安を確認しましょう。
これらを選考書類に記載したり面接で伝えられると、企業側は勤務してもらえる時間のイメージをつかみやすくなります。

職場の医療環境を確かめる

職場の医療サポート体制を聞いておくと安心ができます。

休養室や健康管理室・産業医の有無など、直接聞きにくいときは、エージェントを通じて聞いても良いでしょう。

また、多くの方は職場とかかりつけ医の距離を考慮した職場選びをしています。通勤時間にくわえ、治療開始時間に間に合うためには何時に早退することになりそうなのかはあらかじめ確認しておきましょう。

勤務時間・休暇を確かめる

治療や通院がある方にとって「勤務時間・休暇」は重大なチェックポイントです。
時差勤務は認められているか? 有休は足りそうなのか? 半休はとれるのか?
フレックス制や時短業務の制度の確認などをできると良いですね。

長期的な視野で考える

一般的に、短期離職や転職回数が多すぎると採用を忌避される傾向があります。
今後、病気の進行はどのようになっていきそうなのか(良くなるのか/進行性なのか)、キャリアアップをしていきたいのか、両親の介護が始まった場合はどうなるのか、様々なケースを考えてベストな選択をしたいものです。

 
CA

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まとめ

腎臓機能障害は生活に制限はありますが、うまくつきあっていく手段は多くあります。
特にお仕事に関しては時間の問題がクリアできれば選択肢は多くあると言えるでしょう。
DIエージェントを利用された方は、みなさんご転職先でも実力をいかんなく発揮されている方が大勢います。現在の働き方やキャリアプランに関してもお気軽にエージェントまでご相談ください!

監修:井村 英里
社会福祉士。福祉系大学を卒業し、大手小売店にて障害者雇用のマネジメント業務に携わる。その後経験を活かし(株)D&Iに入社。キャリアアドバイザーを務めたのち、就労移行支援事業所「ワークイズ」にて職業指導・生活支援をおこなう。