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もう悩まない!発達障害による仕事の失敗を防ぐためのポイント解説

普段お仕事をする中で、こんなお悩みはありませんか?

    • 仕事でミスばかりしてしまい、いつも怒られて落ち込んでしまう
    • なのに、ミスをする原因や理由がわからない
    • そもそもどうすれば上手く働けるのかわからない

この記事では、そんなお悩みを抱えている発達障害をお持ちの方々のため、発達障害の種類から勤労形態まで詳しく解説します。

仕事ができない原因は発達障害かも?

2004(平成16)年12月に「発達障害者支援法」が成立以降、近年にかけては「発達障害」自体の世間認知が浸透してきたといわれていますが、職場で認知されている場合はまだまだ少なく、周囲から「甘えているだけ」「言い訳しているだけ」と受け取られる場合は少なくありません。しかし、「問題はわかるけど、どうすればいいかわからない」という状況で、ご自身を責めて、精神的な不調をきたしてしまい、医療機関で受診した際に発達障害であったことを知ることが非常に多いと言われています。一方で、自身の症状に対し、行える工夫や対処方法がわからず、職場とのトラブルにつながってしまう場合もあります。

大人の発達障害とは?

社会人になると、自身の能力と責任で業務遂行することを求められます。それを回避できない状況になると、上司・同僚・顧客・後輩等の人間関係面で、違和感や生きづらさを感じて仕事につまずき、専門医の診察や検査を受けて、違和感の原因が「発達障害」であったとわかる場合が増えてきています。またこれらの相談にいらっしゃる方々の多くが、幼少期より「ちょっと変わっている」「独特」「個性的」といった印象を周囲から持たれていた傾向があったものの、学生時代やその当時の友人関係内では特に問題なく過ごしていた場合も多く、大人になるまでその特性を自覚することなく過ごされることが多いのも特徴の一つです。

発達障害は大きく分けて3つある

発達障害にも種類があり、大分類として3つにわけることができると言われています。

注意欠如多動性障害(ADHD)

「不注意(集中力がない)」、「多動性(じっとしていられない)」、「衝動性(考えずに行動してしまう)」といった特徴があります。これらの特徴が混合している場合や一部分が顕著に特性として現れる場合があり「多動性・衝動性優勢型」や「不注意優勢型」等様々なパターンが存在します。また職場環境における主だった傾向と対策方法は以下となります。

1. ケアレスミスが多い場合
対策としては、無理に集中力を高めようとするのではなく、チェックリストを作成しセルフチェックする等の工夫を行いましょう。同僚や上司にダブルチェックをお願いすると更にミスを防ぐ効果が高まります。

2 .マルチタスクになると抜け漏れを起こす場合
対応としては、頭の中だけで処理せずにメモを取ることです。 また、頼まれた仕事について相手と認識の相違が無いかをその都度確認することで、更なる対策となります。

3. 仕事の納期に遅れる(順序立てて仕事を行うことが苦手)
この部分を対処するには、計画を立てる力を高める必要があります。 例えば、1日の仕事の計画をあらかじめ30分ごとにどの業務を行うか細かく作成し、1日の終わりにその通りに仕事が進んだか、進んでない場合はどれ位の誤差があったかをチェックを行います。 これを毎日継続することで、自分の業務を行うために大体どの程度時間がかかるか、どのような準備が必要かを把握できるようになり、納期に間に合う仕事の計画力が高まることでしょう。また、自分が立てた計画は実行する前に同僚や上司に作成した計画や進捗報告を行うとズレ発生の対策になります。

自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群(ASD)

「表情や身振り、声の抑揚、姿勢などが独特」「慣習的な暗黙のルールが分からない」「会話で、冗談や比喩・皮肉が分からない」「興味の対象が独特でこだわりが強い」といった特徴があります。また職場環境における主だった傾向と対策方法は以下となります。

1. 「暗黙の了解」の把握や曖昧な指示の理解が困難な場合
想像力(察する力)が求められることの対策は、想像力を高めるのではなく、コミュニケーションで対処することが有効です。具体的には、前述の「3. 仕事の納期に遅れる(順序立てて仕事を行うことが苦手)」でも記載しましたが、自分が立てた仕事の計画と進捗状況を小まめに報告し、仕事の依頼者のゴールイメージとズレが無いかを確認することです。また、ズレが生じている場合にはストレートに指摘してもらえるようにあらかじめ相手に頼んでおくこともお勧めです。

2. マルチタスクや割り込み業務が苦手な場合
前述の「2 .マルチタスクになると抜け漏れを起こす場合」と同様に、頭の中だけで処理せずにメモを取ると良いでしょう。 また、頼まれた仕事について相手と認識の相違が無いかを確認するため、メモを取った内容を相手に確認を取ると更に効果的です。また作業メモを行うフォーマットを作成しておき、相手の方と共有しておくと、確認すべき事項が洗い出されているため、指示する側も何を明確にしなければならないかを判断することが可能になります。

学習障害(LD)

知的発達に遅れはなく、聴覚・視覚機能にも問題がないにもかかわらず「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」等の特定の行為のみが、極端に苦手である特徴があります。また、全く読めない、書けないということではなく、読みにくさ、書きにくさの程度も人によって異なります。また、一つの症状だけでなく複数の症状が出ることもあります。 またLDの最も重要な対処としては事前に障害情報を自己発信です。 多くの方が、以下の内容を自ら発信することを必要することになります。

苦手とすることをあらかじめ周囲に伝える
「読み」「書き」「計算」等、苦手としている各行為がどの程度まで行えるのかを実例を用いて説明することが効果的です。また一般のレベルで不得意ということではなく、あくまで「脳機能の障害」であることに触れることも誤解を防ぐには効果的です。

業務の代替案を伝える
困難な行為についての詳細をご説明した上で、「別の方法であれば可能であるか」「どのような協力があれば可能か」等、仕事をこなす上での代替案を具体的に伝えることが重要です。

周囲にできることは?

発達障害のある方とどのようにコミュニケーションを取って仕事をしていけば、より円滑に進むのかご紹介します。

挨拶をする

対人関係面に課題を抱えている方が多い傾向があります。そのため緊張から自発的な挨拶がなかなかできない場合があります。周囲から挨拶されると歓迎されていると感じて緊張が緩和される場合があり、その後の信頼関係の醸成に効果が期待できます。

できないことを責めない

本人もできないことに悩んでいる場合が多く、責めることでますます委縮し仕事ができなくなるということがあります。 発達障害をお持ちの方の中には「他者の気持ちを理解できない」という特性を持つ方もいるため、その場でどのような言動が望ましいのかわからない(空気が読めない、言外の意図を理解できない)という場合があります。「なぜできないのか?」にフォーカスした叱責はこの場合には効果的ではなく、結果として「何が良くて、何が良くなかったか」を明確に言葉で説明し、対応毎にその後実践してほしい方法を示すことが重要です。

できたら褒める

「できないことを責めない」のでも述べた通り、明確な言葉で本人の「できること・できたこと」を賞賛することは、本人にとっても成功場合の反復行動にもつながる効果が期待できます。また発達障害の傾向があること自体から、当事者は例え大きな失敗をしていなくとも、自身の過少に評価してしまい自責感を持っている場合があるため、周囲からの賞賛・承認によって漠然とした本人の不安から解放され、仕事に打ち込める状態につながりやすくなります。

指示を「見える化」する

「あとはいいかんじにやっておいて」、「周りをみながらやってみて」という抽象的な表現の理解や類推が困難である場合が多く、あいまいな指示は本人の負担になります。何をいつまでに、どういう手順で行うのかまで明確にすることで、業務の滞留や誤って進捗させてしまったことによる手戻りの発生を防ぐことができます。

本人が集中できる環境を作る

感覚過敏傾向(視覚・聴覚 等)がある人にとっては、大きな音や物の動きが著しい集中力の低下につながる場合があります。その場合にはパーテーションで本人の作業環境を区切る、作業中にノイズキャンセルイヤホンの着用を認めるなどの対応をすると、生産性を落とさずに業務に取り組める可能性が高まります。

障害を持って働く場合の勤労形態

発達障害を持って働く方々に限らず、障害を持って働く場合には勤労形態の選択肢が3種類あります。 それぞれの長所・短所を踏まえつつ自身の特性に合わせた働き方をみつけることが重要です。

一般就労

健常者と同様に一般就労をするパターンです。 一般就労をされている方の中には以下のような状況で勤務している方々がいます。

    • 発達障害を周囲に開示せずに勤務している方
    • 人事や直属の上司など、一部の人にのみ発達障害を開示して勤務している方
    • 発達障害を社内に開示して勤務している方

上記の中には発達障害の傾向はあるも、診断を明確に受けていない方、診断を受けてはいるも障害者手帳を保持していない方、障害者手帳を保持している方が含まれます。 障害者雇用の採用枠での就職でなくでも、障害情報を開示して一般枠で就労する道を選択する方々もいらっしゃいます。しかし一般枠募集の仕事は本来、障害に配慮でき得る業務量や業務分担に対応していない場合が多いため、こちらの枠を選択する方の多くは、発達障害の特性によってもたらされる弊害を、自らが「自己対処」と「周囲への協力依頼」を駆使して働くことが求められます。

障害者雇用

障害者雇用の採用枠を選択するパターンです。 ご本人が自分の障害を採用時に開示し、障害者雇用枠の中で勤務します。 障害者雇用枠入社者として、障害のない社員と同じオフィスで働く場合もあれば、障害をお持ちの方の専用組織としての「特例子会社」の社員として働く場合もあります。同じオフィスで勤務する場合でも、業務内容や働き方で配慮を受けており、勤務時間、給与体系等が一般の採用枠とは異なる場合があります。

福祉的就労

発達障害に限らず、障害をお持ちの方においては、障害者総合支援法が定める障害福祉サービスのひとつ「就労継続支援」を提供する事業所で就労することが可能です。 お持ちの障害特性を理由に、一般枠・障害者枠を問わず、民間企業での就労が困難とされる方に対して働く場を提供する福祉サービスであり、勤務の日数や時間、行う業務内容など、障害があることを前提に用意された業務の中から、本人のペースに合わせて手厚く調整してもらえる環境になります。また就労継続支援を行う事業所で一定の経験を積んだ後に、一般企業での就労を目指すことも可能です。就労継続支援事業所にはA型とB型があり、A型は事業所と雇用関係を結んで働く一方、B型では体力面などの理由から雇用契約を結ばずに、作業ごとに「工賃」を得る働き方となります。

一人で悩まず相談しよう

大人の発達障害の認知が広がったことにより、自己診断によりその可能性をチェックできるような無料診断ツールの充実化や、発達障害を紹介する情報サイトが増え、これまで以上に発達障害についての情報が得られるようになりました。しかし、多くの方が陥りがちなのが、自身でその可能性に気付くも、医療機関への受診までの意識には至らず、漠然と発達障害かもしれないという自己認識と、今やっている仕事との相性に懸念を感じながら働き続け、結果的に心身に不調をきたしてしまうことです。まずは医療機関受診により、自分が発達障害であるか否かをはっきりさせることで、その後の対処やキャリア選択が変わることもありますので、一人で悩まずにまずは専門機関に相談をしましょう。

まとめ

発達障害は当然のことながら外見からはそうとは判断がつかず、さらには当事者自らも大人になってから初めて自覚することがあるほどに、「認識」をすること自体がとても難しいものです。またこの「認識」を誤ることで、発達障害を「甘え」ととらえる健常者の方々や、発達障害だから「甘えていい」と解釈する当事者の方々がいるのもまた事実です。DIエージェントでは、障害の専門家であるキャリアカウンセラーが、求職者様がお持ちの発達障害の特性から、取りうる自己対処と周囲への協力の依頼方法をアドバイスさせていただいております。一人で悩まずにまずは専門家に相談してみるのはいかがでしょうか?

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