精神障害2級とは精神的な障害をお持ちで、精神疾患によって日常生活に著しい制限を受ける、または制限を加える状態であると認定された状態です。そのため、日常生活に限らず、仕事においても障害が理由で困難が生じる場合があります。
今回は、精神障害2級で精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方にオススメの職種・働き方など仕事選びのポイントや、実際に就職・転職活動を進める方法について解説します。
障害の特性に合った業務に従事することや、理解と配慮のある環境で働くことは、安定して長く仕事を続けていくためにはとても大切です。合わない職場環境で働くことによって、障害が悪化したり、別のご病気を発症してしまったりする例も少なくありません。
そうならないよう、今後の働き方を考える参考として、ご自身の状況と照らし合わせながらお読みいただけると幸いです。
精神障害2級でも就職可能!精神障害者福祉手帳保持者でも働ける理由とは
精神障害者保健福祉手帳における精神障害2級のおおまかな判断基準は、精神疾患によって仕事を含めた日常生活に著しく大きな制限を受ける、または制限を加えることを必要とする状態です。
食事や洗面、外出、安全保持などのさまざまな場面においてサポートを必要とする状態を指します。
しかし精神疾患は治療により回復することも大いにあります。2級と認定された当時は就労ができなかったとしても、その後の治療経過次第では就労をして社会復帰することも十分可能です。
企業に課せられた障害者雇用義務に精神障害者も加わり、働くチャンスは広がっています。
精神障害は回復する!2級と3級の違いや回復
障害者手帳を取得した当初は2級でも、回復の状態によっては3級になることもあります。以下の表は、同じ症状でも2級と3級で状態にどれくらいの差があるのかを比較したものです。
2級は日常生活に著しい制限がある状態ですが、3級は制限があるものの著しいとは限らない状態がわかります。また、2級の場合は日常生活の多くの側面で独立して行動することが難しく、援助が必要です。一方3級では、ある程度自立して行動できるものの、特定の側面で援助を必要とします。
分類 |
2級の特徴 |
3級の特徴 |
---|---|---|
精神疾患(機能障害) |
||
統合失調症 |
人格変化、思考障害、妄想・幻覚等の異常体験がある |
人格変化の程度は著しくないが、思考障害、妄想・幻覚等の異常体験がある |
気分(感情)障害 |
気分、意欲・行動及び思考の障害が持続または頻繁に繰り返す |
気分、意欲・行動及び思考の障害があるが、著しくはない |
てんかん |
発作または知能障害その他の症状がある |
発作または知能障害その他の症状があるが、著しくはない |
中毒精神病 |
認知症その他の症状がある |
認知症は著しくないが、その他の症状がある |
器質性精神障害 |
記憶障害、遂行機能障害等が中等度 |
記憶障害、遂行機能障害等が軽度 |
能力障害(活動制限) |
||
食事摂取 |
援助なしにはできない |
自発的にできるが援助を必要とする |
身辺の清潔保持 |
援助なしにはできない |
自発的にできるが援助を必要とする |
金銭管理・買物 |
援助なしにはできない |
おおむねできるが援助を必要とする |
通院・服薬 |
援助なしにはできない |
おおむねできるが援助を必要とする |
対人関係・意思伝達 |
援助なしにはできない |
不安定だがなお援助を必要とする |
危機的状況での対応 |
援助なしにはできない |
おおむね適切だが援助を必要とする |
社会的手続・施設利用 |
援助なしにはできない |
おおむねできるが援助を必要とする |
文化的社会的活動 |
援助なしには参加できない |
参加するが援助を必要とする |
状態が回復することで、よりしっかりと就労できるようになることがわかります。そのため、現在2級であっても自分自身に就労意欲があるのであれば、できる仕事を探すのは今後の回復にもよい影響を与えます。
引用元
精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準について|厚生労働省
精神障害福祉手帳と就労の関係
精神障害者福祉手帳があると、一般企業への就職時に障害者雇用で応募できます。
一定規模の従業員数を持つ企業には、障害者雇用促進法に基づいた障害者雇用の義務があり、対象は精神障害者にも広がっているため、前述のように雇用の機会は広がっているためです。
障害者雇用枠で就労することで、職場で合理的配慮を受けながら仕事をすることができるため、障害を持っていても自分らしく仕事を続けられます。
また、すぐに一般企業での就労をすることが難しい状態でも、精神障害福祉手帳を取得することで各種の障害福祉サービスを受けて、就労に備えることができます。
就労移行支援などを通じて仕事を探すことができるので、自分自身で求人募集を探すよりもしっかりと、自分の現在の状態や希望にあった仕事が見付けられるでしょう。
精神障害2級でも就労移行支援は可能
精神障害の等級は、投薬やリハビリ、カウンセリングなどによって回復することがあります。そのため、当初は就労継続支援に相当する状態でも、回復の状況によっては就労移行支援に移ることができます。
就労継続支援で仕事をする環境に慣れながら、状態がよくなってきたら就労移行支援に移行して、一般企業での就職を目指すというルートもあるので、今の状況だけを見て諦めてしまうことは避けることをオススメします。
精神障害2級保持者の就業状況
現在精神障害2級を持っている人の就業状況はどのようになっているのでしょうか?実際の採用枠や課題について見ていきましょう。
精神障害者が障害者雇用義務の対象に!
精神障害を含む障害者の方の雇用に関しては、障害者雇用促進法で規定がされています。以前は身体障害もしくは知的障害をお持ちの方だけが雇用義務の対象で、精神障害者は雇用義務ではありませんでした。雇用した場合の法定雇用率の対象にはなっていましたが、雇用義務の対象として明記されていなかったのです。
しかし法改正に伴って、2018年4月からは精神障害者も雇用義務の対象に加わりました。
2024年12月現在、法定雇用率は民間企業で2.3%、国・地方公共団体で2.6%、そして都道府県などに設置される教育委員会で2.5%となっています。
民間企業の法定雇用率は現在2.3%なので、43.5人の従業員がいる場合はその内の1人を障害者の方としなければいけないということですね。
また、雇用率は2024年4月から2.5%、2026年7月から2.7%へと引き上げられることが決定しています。
精神障害者の方の採用は増加傾向!
厚生労働省が発表した2022年12月現在のデータでは、民間企業における障害者の総数は613,958人で、そのうち精神障害者は109,765人と、前年比11.9%増の大きな伸びを見せました。
今後も精神障害者の採用は増加傾向にあると見られ、一般企業への就職に関する門戸はますます大きく開かれるでしょう。
就職後に仕事を長く続けられるかが課題である
精神障害の方にとって大切なのは、就職した後、長く仕事を続けられることです。無理をしたり我慢をしたりした結果、折角仕事ができる程度まで回復したのに悪化してしまうのは避けたい問題でしょう。
また、就職を焦りすぎて仕事を始めたはいいものの、思うように回復がついていかず、短期間で辞めたくなってしまうこともあるので、自信がない場合は就労移行支援から始める選択肢もあります。
自分にどんな仕事が向いているのか、障害者就労に強いコーディネーターなどに相談するのも大切です。
一人で抱え込まず、精神障害をお持ちの方の就職に強いキャリアアドバイザーがいるエージェントの利用も検討しましょう。
精神障害2級保持者が就業するにはエージェントが良い理由
長く同じ仕事を続けられるかという問題を解決するには、就労後の悩みを相談できる相手が必要です。なぜなら仕事を始めたはいいものの、いろいろな悩みを一人で抱えて悪化するケースは、残念ながら少なくないためです。
その点、障害者就労に強いエージェントを利用すると、アフターケアが手厚く、現在の仕事の悩みや今後のキャリアパスについても相談相手になってくれます。
また、就職カウンセラーなどの紹介も受けられるケースがあるので、一人での就職活動よりも心強いでしょう。
障害に対して理解がある職場の紹介も期待できるので、精神障害を持つ方にはエージェントを通じた就業がおすすめです。
精神障害者の方におすすめの仕事
精神障害と一口にいっても、疾患名や病状は人それぞれです。例えばスキルは非常に高くても、常に不安が強くてストレスを抱えてしまうような人もいることでしょう。
スキルを活かすことにばかり目を向けず、不安を解消できるような仕事内容や職場を考える必要があるといえます。
自分自身の障害特性や得意なこと・苦手なこと、そして希望などを勘案して仕事を選ぶことが大切ですね。
以下で精神障害のある人におすすめの仕事を、一部紹介します。
働き方への配慮をしてくれる企業での仕事
精神障害者に対する合理的配慮について、しっかりと社内で共有し、理解をしてくれる企業で仕事をすることが、なによりも優先事項といえます。
- 合理的配慮例の紹介
- 作業手順をわかりやすく示したマニュアルの作成
業務の優先順位や目標を明確にして、ひとつずつ順番に指示を出したり、作業手順をわかりやすく説明したマニュアルを作成したりして、落ち着いて振り返りをしたり、納期や対応で追い詰められないような配慮。 - セルフチェックシートを用意し、現在の体調や仕事の状況を報告しやすくする
日々の体調や精神状態を口頭で説明するのが難しい場合に配慮し、セルフチェックシートで不調や仕事のつまずきを報告しやすくする配慮。
マイペースでできる仕事
精神障害の種類や程度によって個々人に適した仕事は異なりますが、一般的にストレスの少ない環境や柔軟な勤務体系を持つ職場が適しています。
一方で、高いストレスや厳しい期限、高い社会的スキルを要求される仕事は、継続が難しい場合があります。
適している仕事 |
理由 |
---|---|
ノルマがゆるい事務職 |
定型的な作業が多く、自分のペースで作業できるため |
ソフトウェアエンジニア(SE) |
プロジェクトによるが、柔軟な勤務体系でリモートワークが可能な場合が多い |
データ入力 |
単純作業であり、集中して作業することができる |
軽作業(梱包、仕分けなど) |
単純で反復的な作業が中心で、高い社交性を要求されない |
園芸や造園 |
自然と触れ合いながらの作業がストレスを軽減させる |
図書館員・アーカイブスタッフ |
静かな環境で集中して作業でき、人との接触も限られる |
クリエイティブライティング |
自分のペースで創作活動ができる |
アート・クラフト関連の職業 |
創造性を発揮でき、自己表現の手段となり得る |
適していない仕事 |
理由 |
---|---|
ライター・デザイナー |
クリエイティブな仕事は締切りとクライアントの要求が厳しいことが多い |
ノルマが厳しい営業職 |
高いストレスと目標達成の圧力がある |
カスタマーサポート |
不満を持つ顧客との直接的な対話がストレスになりうる/p> |
教師 |
多くの社会的スキルと高い忍耐力が求められる |
医療関係者(看護師、医師など) |
高いストレス環境で、深刻な場面に直面することが多い |
イベントプランナー |
締切り、顧客の要求、チームとの協調が必要なため |
ファイナンス・証券アナリスト |
高いストレスと市場の変動に対応する必要がある |
ファストフード店のスタッフ |
高速でストレスフルな環境がある |
プロジェクトマネージャー |
複数のプロジェクトとチームメンバーを管理するストレスがある |
テレワークでできる仕事
テレワークが一般化したことで、就労場所や時間を縛られなくなっています。
在宅コールセンターや在宅事務など、仕事の範囲も広がり、求人枠が大きくなっているため、自宅を離れたり通勤は難しいが、自宅であれば仕事ができるという人にも就職の機会が広がっています。
たとえば「障害者雇用枠のお仕事をお探しの方の求人サイト BABナビ」では、在宅・テレワーク勤務の正社員向け求人が複数募集されており、一般事務やデータ入力、経理アシスタントなどのバックオフィス業務から、SEや販売促進まで幅広い職種で募集があります。
正社員・在宅・テレワーク勤務の障害者求人|求人サイトBABナビ(バブナビ)
精神障害者の方が就職活動で気をつけるべき5つのポイント
就職活動を始める前に、いくつかのことを確認しておくことでスムーズな仕事探しができるようになります。気をつけるべきポイントを、全部で5つ見ていきましょう。
障害者枠・一般枠のどちらで就活するのか決める
一般枠の場合はキャリアの選択肢が広がるというメリットがありますが、合理的配慮を受けられないので、精神障害が悪化する可能性があるというデメリットもあります。
どちらで就活をするのかすぐに決めず、じっくりキャリアアドバイザーとも相談するのが大切です。また、もし一般枠で就労した場合でも、合理的配慮なしに仕事を続けることが難しいと感じたら障害者雇用枠に移行することができます。
そのためにも、主治医や支援機関、キャリアアドバイザーに相談しながらしっかりと見極めていきましょう。
正規雇用か非正規雇用かを決める
正規雇用と非正規雇用には、就労時間なども関係します。正規雇用の方が一般的に給与は高くなりますが、その分、労働時間も長くなります。また、責任が重い仕事を受け持つことも少なくありません。
精神的、体力的に難しい場合や、短時間や週に2~3日しか働けない場合は、非正規雇用から始めて正規雇用を目指すという選択肢もあります。
最初から正規雇用のフルタイムを目指すとハードルがあがってしまうので、自分の状態と相談しながら最適化していきましょう。
自分の障害の症状を認識しておく
同じ等級でも症状は異なるので、医師の診断を仰ぎ、回復傾向ならそれを企業側に伝えることも好印象につながります。
2級から3級への移行もありそうな状態なら、それも伝えるとなお良いでしょう。
また、自分の症状を客観的に認識しておくことが大切です。どのような症状があるのか、どのような場面で症状が出やすいのか、症状が出た時はどのように対処をすれば良いのかなどを整理しておきましょう。
客観的に自分のことを理解しておけば、仕事を始めた後の自己コントロールができるようになります。就職活動の面接時に企業側に正しく情報を伝えることで、相手に安心感を持ってもらえるといったメリットもあります。
面接の練習をしておく
面接では一般的な志望動機や自己紹介の他に、障害のことや仕事で配慮してほしいことなども伝えられるように準備しておきましょう。
「勤務中に体調を崩した際、休憩できるか」「何人くらいのスタッフと働くのか」「個別に担当のスタッフは付くのか」など、働くうえで気になることは質問できるようにまとめておくことも大切です。
エージェントを利用していたり、就労移行支援を通じていれば、面接練習を受けられます。利用できるサービスは、できるだけ利用しておく方が安心です。
精神障害者保健福祉手帳の有効期限を確認する
最後は精神障害者保健福祉手帳の有効期限を確認しておくことです。障害者枠で仕事を探す場合は手帳が必須となります。もし仮にまだ取得していなかったり、有効期限が切れていたりした場合は応募ができない場合が多いです。
有効期限は取得から2年間です。期限が切れる前に主治医の診断書を添付して、更新の手続を行いましょう。
精神障害者の方が就職後に気をつけるべき5つのポイント
周囲とのコミュニケーションを怠らない
まずは周囲とのコミュニケーションを怠らないことです。もちろん無理をして、必要以上に頑張ることはありません。それぞれができる範囲で取り組みましょう。
基本的なあいさつや報告連絡相談の他、あなたができることと苦手なことも伝えてください。「分かっているはず」と思わないことが大切です。またやるべき業務内容をメモしたり、チェックリストを作ったりしておけば、抜けることもなくなりますね。
また、悪化している場合も含め、自分の現在の状態をしっかりと伝えることも大切です。一般から障害者枠へ、または障害者枠から一般へ移行したいと考えているのか、障害等級の変化があるのかなどは、職場と小まめに共有しましょう。
不安をため込まず早めに相談する
仕事が始まったら、不安をため込まないことが重要です。些細な不安がどんどん積み重なっていくと、いつの間にか大きくなって病状が悪化する可能性もあります。
業務内容に不安や分からないことがあれば、同僚や上司、職場内の障害者雇用担当者に相談しましょう。また外部の支援機関やカウンセラーに相談するのも良いですね。早めに解決することが大切です。
場合によっては他部署にある相談窓口などを利用したり、企業医などがいる場合はカウンセリングなどを申し込んでこくことも一つの選択です。
体調管理に気をつける
体調管理にも気を付けましょう。特に働き始めは気が張って、頑張りすぎてしまう可能性があります。適度に力を抜いて、可能であれば休憩時間を増やすようにすると良いですね。スロースタートで取り組んでいきましょう。休日は気分転換の外出も良いですが、できるだけ体力の回復に努めてください。栄養と睡眠をしっかり確保して、休日明けの仕事に備えましょう。
もし業務時間の長さで体調を崩してしまうようであれば、退職する前に短時間労働ができないかどうかを交渉してみるのも一つの方法です。
ストレスを回避する
いくら配慮がされている職場であっても、何かしらのストレスはあるもの。長く仕事を続けていくためには、できるだけストレスを回避することが求められます。業務内容や勤務時間などで決して無理をしないこと、そして不調を感じた時は休むことも大切です。
また、社内の相談窓口は事前に確認しておきましょう。ほかにも、社外でも利用したエージェントや診察を受けている医師など、気持ちを吐き出し相談できる相手を用意しておくのもストレスマネジメントの一環です。
治療は継続する
最後は治療を継続することです。仕事が始まると「病気が治った」と思って、通院や服薬を止めてしまう人がいます。しかし一時的には回復したと思えても、仕事のストレスがたまっていくうちに悪化や再発するケースも珍しくありません。治療の必要・不要の判断は主治医にしてもらいましょう。自己判断で治療をストップすることはせず、通院や服薬は継続してください。
精神障害は仕事による環境変化を受けやすい障害なので、自己判断は絶対にしてはいけません。治療継続が就労条件になっている場合もあるので、企業と自分の治療の経過は共有しておくことが大切です。
精神障害者の方の採用時に企業が見るポイント
企業は精神障害者の方を採用する際、どのような点を見ているのでしょうか?主なポイントを3つ紹介します。
職場で誰とでも協力できるか?
どのような職種であっても、職場で働く他のスタッフと協力できるかどうかが求められます。決して高いスキルは求められません。あいさつはできるか、報告連絡相談ができるかなど、基本的な社会人スキルが重要視されます。また障害や疾患に対して、極端な劣等感を出すのは止めましょう。企業は「この人と一緒に働きたい」と思われるような人材を欲しています。
病状は安定しているか?
企業として最も気になるものの一つが、病状は安定しているのかどうかということ。長く職場で働いてもらうためにも安定している人を採用したいと思うのは当然のことですよね。
通院や服薬状況の他、主治医は就労に対してどのように話しているのかを伝えましょう。特に専門家でもある主治医の意見は、企業側が重要視するポイントです。また障害に対して否定的ではなく、前向きに受け入れられているかも見ています。
家族などの支援者はいるのか?
最後は家族などの支援者がいるのかどうかです。規則正しい生活を送るためにサポートしてくれる人はいるのか、また病状に変化があった場合に対応してくれる人はいるのかを知りたがっています。もちろん1人暮らしだからといって、マイナスに評価されることではありません。家族や支援機関、医療機関などを含めて、あなたの生活をサポートしてくれる人をリストアップして伝えられるようにしておきましょう。
精神障害2級の方におすすめなお仕事情報
具体的な求人事例として、株式会社D&Iが運営する「障害者雇用枠のお仕事をお探しの方の求人サイト BABナビ」の情報をもとに、精神障害者に向いている仕事の求人情報を見ていきましょう。
一般事務やデータ入力、人事アシスタントのほか、システムエンジニアなどの技術職の募集もあります。
なお、求人によっては求人紹介サービス「DIエージェント」経由で応募することが可能です。キャリアカウンセリングや書類添削・面接対策といった転職のサポートを受けながら応募できるので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
事例1:システムエンジニア
在宅勤務が可能なシステムエンジニアのお仕事です。大手製造業に向けた基幹システムおよび情報系システムの要件定義、設計、開発、運用といった幅広い業務を担当します。
通勤と在宅を選べるため、自宅で仕事をしたいと考えている方には適しています。フレックスタイム制を導入しており、コアタイムは10:00~14:45です。
また、短時間正社員制度があり、日勤6時間が可能であれば正社員として雇用してもらえます。
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事例2:データ入力・一般事務
完全在宅でデータ入力や経理関連の業務、その他事務系のバックオフィス業務を担当するポジションです。事務経験を活かして自宅で仕事をしたいと考えている方に向いています。
完全週休二日制で、在宅で仕事をするための通信費の補助が受けられます。また、一部の要件を満たす場合は時短勤務の相談もできるため、仕事を始めてから症状が悪化した場合でも安心です。
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事例3:人事アシスタント
大手有名企業での人事アシスタント業務です。キャリア採用者のオンボーディングや、キャリア採用に関わる広報活動、社内取材や資料作成などを担当します。
週1回の出社日以外は在宅勤務になるため、基本的には在宅で仕事がしたいという人に向いています。また、定年再雇用制度があるため、長期間安定して仕事を続けたいと考えている人にも適しています。
コアタイムなしのスーパーフレックス制に対応しており、勤務時間については使用期間終了後に上司と相談の上で決定します。
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まずはキャリアアドバイザーに相談しよう
精神障害者が障害者雇用促進法による雇用義務とされたことに伴い、精神障害者保健福祉手帳上で精神障害2級と認定されている方でも、就労するチャンスは広がりを見せています。
勤務時間や仕事内容で配慮をしてくれる企業や、マイペースに取り組める仕事、または在宅で働けるような仕事など、自分に合った働き方ができる企業を探してみましょう。そして入社後も安定して働くことのできるよう、本記事でご紹介したいくつかのポイントを参考にしてみてください。
DIエージェントは、「障害をお持ちの方一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」ために、障害者枠で就職・転職を検討されている方に対して就職・転職についてのアドバイスや、ご希望に沿った障害者枠の求人紹介を行っております。
専任のキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングし、お一人おひとりに寄り添った働き方を提案させていただきます。
「今の自分に無理のない働き方をしたい」「理解のある環境で働きたい」というご希望がありましたら、まだ転職は検討段階という状態でも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください。
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