2021年1~3月にDIエージェントで内定をゲットされた事例をご紹介します。
この冬も年齢も20代~50代まで幅広く、身体障害・精神障害関わらず多くの方のサポートをいたしました。
ここではこれから活動を開始される皆様にぜひ参考にしていただきたい転職成功事例をご紹介します。
また新型コロナウイルス感染症流行から一年……現状を踏まえた転職市場の動向やキャリアアドバイザー(CA)による就職活動成功のコツもお伝えしています。
40代男性(統合失調症)の転職成功事例
Aさん(40代・男性/統合失調症)
業界・業態:大手生命保険会社の特例子会社
業種:一般事務・庶務スタッフ
雇用形態:契約社員
うつ病、そして統合失調症を発症され、今回体調の安定を機に就職活動を始められたAさん。DIエージェントご登録当時はまだ体調悪化の原因や体調安定のための対処法などが掴めておらず「障害の自己理解」が再就職のためのネックだと判明しました。
そこで、キャリアアドバイザーからの「宿題」や面接対策を通して自己理解を深めていきました。
一度は最終面接まで至るもお見送りに。フィードバックでは「退職理由の説明不足」が不採用の理由だったと判明し、再度対策を練り直しました。
あらためてAさんが過去の経験や失敗を全て書き出して分かったのは「今まで自分が助けてもらうことばかりに目線がいっていたが、障害の有無に関係なく、会社という組織は助け合いで成り立っている」ということでした。
この気付きが生命保険会社との志向にもマッチし、プレッシャーの大きな役員面接を無事クリア。その場で役員から内定をいただくという結果につながりました。
CAよりひとこと
ご本人でも言語化できていないことを面談を続けることで徐々に整理し、最終的には初対面の方にもわかりやすく伝わるようにできていましたね。
選考が進んだあとでのお見送りはどなたにとっても辛いですが、エージェントを通しフィードバックが得られたことが今回合格に至った面接対策につながりました。折れずに「やり切った」Aさんのお姿に感銘を受けました。
これからも障害の有無にとらわれず、人として人を想い、人を助ける人材としてのご活躍に期待しています。
50代女性(心臓機能障害)の転職成功事例
Bさん(50代・女性/心臓機能障害)
業界・業態:人材系コンサルティング会社
業種:営業事務
雇用形態:契約社員(登用あり)
これまで長年派遣社員としてさまざまな業務をご経験されていらっしゃいましたが、数年前に心疾患によりペースメーカーを装着。新型コロナウイルス感染症流行の影響もあり、 Bさんは派遣社員という不安定な働き方を見直すべく転職活動を開始されました。
転職市場では経験社数が多いほど経歴も散らばって見え不利に働いてしまう場合が多いのです。しかしOfficeツールのスキルに長けている点や本人が一貫して持っている軸「ソリューション提供・支えていく仕事をしたい」旨をDIエージェントからも強くPR。最終的には求人票にはない本人のキャリアを活かせるポジションにて採用が決まりました。
初めての障害者雇用枠での転職活動に葛藤もありましたが、残業配慮が得られメリットが大いに感じられる転職となりました。
CAよりひとこと
通常の採用面接を受けるのは久しぶりということもあり不安も大きかったかと存じます。
忙しい中でも一つずつ準備して対応していただけたことで、これまでのキャリアやお人柄がしっかり伝わり選考でご評価いただけたのだと感じています。
これまでのスキルを活かせる転職先をご紹介することができ、大変嬉しいです。
今後のご活躍を応援しております!
20代女性(双極性障害)の転職成功事例
Cさん(20代・女性/双極性障害)
業界・業態:コンサルティング業界
業種:事務職
雇用形態:契約社員
Cさんは一般枠就業中に障害を発症され、このまま再発症を防ぎながらキャリア・スキルアップは難しいとご判断。長期就業のためにも障害者枠で障害事情を開示しながら必要な配慮を受けつつ、ご自身のキャリア再構築をしたいと転職を決意されました。
他のエージェントも利用されており、複数選考が進む中悩むこともありました。
しかしDIエージェントのキャリアアドバイザーと共に「再発を防ぎながら希望のキャリアプランの構築」という転職の軸に立ち返ることを忘れませんでした。面接が終わるたびにも「この企業は希望がどれくらい叶いそうだろう?」「安心して働けるイメージは?」と都度確認。
時には選考中ポジション以外の再打診依頼を企業様へおこなうなど、ご本人の希望条件や働き方をなるべく100%叶えられるようアドバイザーと企業担当コンサルタントが奔走いたしました。
結果、Cさんにとって満足度の高い一社に内定が決まったのです。
CAよりひとこと
多くの選考や内定をいただく中で、年収か働き方を取るか迷われましたね。最終的に今回の転職動機(転職軸)を振り返ってされたご決断はCさんにとって後悔することない選択になっていくのではないかと存じます。ぜひ新たな環境でこれから先、思う存分にキャリアの実現を図っていっていただけたら幸いです!(どうかご無理はせずに^^)
40代男性(聴覚障害) の転職成功事例
Dさん(40代・男性/聴覚障害)
業界・業態:出版社
業種:総務・ヘルプデスク
雇用形態:契約社員(登用あり)
Dさんは経験年数の長かった「ヘルプデスク業務」に戻り、キャリアアップをしたいと考えていらっしゃいました。しかし希少なポジションだったため仕事探しが難航……DIエージェントにはオープンポジション求人の紹介や求人開拓を期待していました。
コロナ禍の逆風は求人数の減少だけではありません。
聴覚障害をお持ちの方にとって、口話が難しいマスクを着用した対面面接・補聴器では聴こえづらいWeb面接は大きなハードルになっていました。チャットではタイムラグも発生し、面接の短時間では十分にお人柄を伝えきれないこともあります。
そこで、Dさんの面接では事前に企業様から確認したい質問内容をお預かり。それに対する回答シートを作成し企業様へ提出することで、面接当日にはより深い内容の質問からスタートすることができるようにいたしました。
最終的にはこれまでの経験が生かせる総務系事務兼社内ヘルプデスク担当としての入社が決定しました。
CAよりひとこと
独学で様々なことを学ばれるなど向上心や勉強熱心さがなかなか経歴書だけでは伝わらず、一緒にもどかしく思っていた時期もありました。
今回打診されたポジションについては、もともと求人票にはありませんでしたが面接の中でご本人の人となりを知っていただけたことで希望が叶う転職になったと考えています。今後のご活躍を応援しております!
30代女性(統合失調症)の転職成功事例
Eさん(30代・女性/統合失調症)
業界・業態:人材業
業種:事務職(オフィスサポートチーム)
雇用形態:契約社員(正社員登用あり)
障害をオープンにして働いており、職場には満足していたEさん。しかし将来のことを考え、年収面や肉体労働を続けていくことに不安を覚え今回事務職へキャリアチェンジ・キャリアアップを考えました。
キャリアアドバイザーは初回面談で「魅力的なお人柄はどこに行っても活躍できそうだ」と確信。一方、未経験から人気の高い事務職へのご転職は決して楽なものではありませんでした。
粘り強く頑張ったEさんは、キャリアアドバイザーからの「事務職未経験なことを負い目に感じる必要はありません。ただ機会がなかっただけですと開き直りましょう!」との言葉にも背中を押され、2社からご内定をいただきました。
CAよりひとこと
ここからが新しいキャリアのスタートです! ご内定先は積極的なチャレンジを歓迎してくださる企業なので、持ち前の明るさで様々なことにチャレンジしてください^^
30代女性(下肢障害・自律神経失調症)の転職成功事例
Fさん(30代・女性/下肢障害・自律神経失調症)
業界・業態:CRO事業(医薬品関連)
業種:人事系事務職
雇用形態:契約社員
Fさんは下肢障害をお持ちでしたが特別な配慮は不要でした。しかし自律神経失調症も患っており、直近2社はそれが引き金となり退職……特に前職ではわずか半年の短期離職で自信を失っていた最中でした。
Fさんの「アメリカの大学院を修了」「TOEIC900点以上」のご経歴を生かすべくDIエージェントとしても、なかなか理解が得られづらいメンタル症状にも配慮がある会社様をご案内できるよう努めました。
特にFさんが自分に一番合った企業を比較して選べるためご提案した3社の選考の日程調整にも奔走させていただきました。
結果として3社とも最終面接へ。働くことへの自信も取り戻し、無事に社風もご希望も合ったピッタリの一社にご就職を決められました。
CAよりひとこと
この度はご入社、誠におめでとうございます。
初回のご面談時には「受け入れてくれる企業があるのだろうか…」とご不安に思われていましたが、選考が進むにつれて自信を取り戻していかれる様子を見て、就職支援といえどFさんの人生の一端に関われたことに大変嬉しく思っております。
業務内容だけでなく、社風や社内で働くお人柄もFさんに合った企業様をご紹介できたようで喜ばしい限りです。
新たな環境でのご活躍をお祈りしております。ありがとうございました!
まとめ
新型コロナウイルスが流行してから約1年。
まだ気は抜けませんが、求人数はだいぶ回復傾向にあります。
最後にこの時期だからこそ気を付けたい内定へのポイントをおさらいしてみましょう。
「4~6月入社」に向けて就職・転職活動のピーク時期です
「先に他の方に決まってしまった」とならないようDIエージェントとしても最大限の努力をいたします。
「日程調整連絡への速いレスポンス」を心がけていただけると助かります。
スピーディーに選考を受けられた方が印象も鮮明で、企業様の温度感も下がりません。
面接のフィードバックをどう生かすかがカギ!
企業の採用活動が盛んであるように、多くの応募者も同じく活発に動いているのがこの時期です。
面接で一歩リードするためには面接のふりかえりが重要です。
次の面接までに「何ができて何ができなかったのか」をふりかえってみてください。
自己理解、そして面接対策がしっかりできていればいわゆる「圧迫面接」「最終の役員面接」にも堂々と答えることができますよ。
また自分ひとりの「面接の手ごたえ」だけでなく、企業の声を知っているキャリアアドバイザーからのフィードバックがあるのはエージェント利用の大きなメリット。
不合格の際も丁寧にフィードバックいたしますので、必ず次の面接に活かせます。
「なぜ面接で落ち続けているのか分からない……」といった方にこそ、エージェントをおすすめしたいです。
ご要望があればDIエージェントでは納得のいくまで面接対策やアドバイス・回答例の添削をすることも可能です。
この春もたくさんの方と企業様とのご縁をつなぐことができました。
次はみなさんの番です。ぜひ一緒に理想のキャリアを叶えていきましょう!
障害者雇用コンサルタント、キャリアアドバイザー。
早稲田大学卒業後、(株)D&Iに入社。 障害者雇用ソリューション営業、転職キャリアアドバイザーと幅広い領域を担当。現在はHRソリューション事業部の副部長として、DIエージェントの責任者を務める。