障害者割引一覧|障害者手帳を使って利用できるサービスを一挙紹介

障害者割引とは、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方が、社会インフラの利用やリフレッシュに利用できる料金割引制度です。しかし、名前を聞いたことがあっても、実際にご自身が利用できるのか・どうやって利用すればいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は利用できる制度があっても、知らないまま利用していないという可能性もあります。

そこで、今回は障害者割引について詳しく解説します。障害者割引があるサービスや割引が適用される施設などに加え、利用できる就職支援もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

障害者割引とは?

「障害者割引」は障害をお持ちの方も平等に社会参加ができるようにするためのサービスです。

障害があると、通院や治療のために健常者に比べて経済的な負担が大きくなることもあるでしょう。またハード面・ソフト面の障壁によって外出のハードルが上がってしまい、社会参加や経験の機会が失われることにもつながりかねません。

障害があっても経済面や機会の不平等にならないように、国や自治体が障害者割引について定めたり、民間企業が自主的に障害者割引の実施をしたりしています。

減免や税金の控除など、障害者手帳取得のメリットについては以下の記事からご確認ください。

引用元
内閣府「障害者に関する割引・減免制度及び福祉措置一覧」

障害者割引の対象者は?

障害者割引の対象は主に障害をお持ちの方としています。 多くの場合、障害者割引サービスの利用時に「障害者手帳」の提示が求められます。

事業者によっては「身体障害者のみ」「重度障害者のみ」などと限定していることも。また障害をお持ちの本人だけでなく付添人(介護者)も割引の対象になるケースも少なくありません。利用の前に詳細を割引の実施母体に確認するようにしましょう。

身体障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄」に記載のある「第1種(又は第2種)」をチェックしてみましょう。精神障害者福祉手帳をお持ちの方は、2025年4月から割引の対象となることが決定しています。

障害者手帳について詳しい説明は以下の記事を参考にしてください。

お得なクーポンも!障害者手帳のアプリ化でもっと便利に

障害者手帳がアプリになって、スマートフォンでも簡単に持ち運び・提示できるようになった、障害者手帳アプリ『ミライロID』というサービスも活用しましょう。

このあと紹介するさまざまな割引を使用したい時には、窓口にアプリ画面を提示したり、サービスと連携させて割引きを受けるたりすることが可能になります。(※一部、交通機関・施設に限ります)

また障害をお持ちの方にもっと気軽に買い物をしてもらおうと、各企業によるクーポンもアプリ内で配布されているようです。今後は交通ICカードと連動し、提示なしで、改札をタッチで通過できるように開発中とのこと。ますますアプリで障害をお持ちの方の生活が便利になりそうです。

引用元
ミライロID:障害がある人の移動や生活をもっと便利に、もっと自由に。

交通機関の運賃や利用料(電車・飛行機・バス・タクシー・高速道路など)障害者割引一覧

移動手段である交通機関は障害をお持ちの方にとって身近で重要な割引でしょう。

JR(旧:国鉄)だけでなく、多くの都営・市営・私営、モノレールや船(フェリー含む)、観光地のロープウェーなど全国各地で障害者割引が導入されています。

都営交通(都電、都バス、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナー)は精神障害をお持ちの方にも「無料乗車証」が発行されます。

全国的には乗り降りの際に障害者手帳を提示する必要がありますが、都内や関西の一部の地域では割引運賃で乗降できるICカードも活用されています。

引用元
「スルッとKANSAI 特別割引用ICカード」

電車

JRをはじめとして鉄道各線は障害者割引を実施しています。ここでは東京都の鉄道の割引の一部を紹介します。

  • JR
  • 東京メトロ
  • 都営各線
  • 東急電鉄
  • 東京モノレール …など

2025年4月から精神障害者も割引き対象に

JRでは、これまで身体障害者手帳と療育手帳をお持ちの方のみを対象としていた障害者割引を、2025年4月1日から精神障害者福祉手帳をお持ちの方まで拡大することを発表しました。

精神障害をお持ちの方とその介護者1名までは、運賃が5割引きとなります。

 
キャリアアドバイザー
西日本の大手私鉄の西鉄グループが、2017年より精神障害者福祉手帳をお持ちの方も割引対象としていますね。

航空旅客機(飛行機)

ANA・JALの航空大手2社は国内線に限り「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」を交付されている方に対して、障害者割引を適用しています。

国内の定期航空で割引を実施している航空会社は以下のとおりです。

  • 日本航空株式会社
  • 日本トランスオーシャン航空株式会社
  • 株式会社ジェイエア
  • 琉球エアーコミューター株式会社
  • 日本エアコミューター株式会社
  • 株式会社北海道エアシステム
  • 全日本空輸株式会社
  • ANA ウイングス株式会社
  • スカイマーク株式会社
  • 株式会社 AIRDO
  • 株式会社ソラシドエア
  • 株式会社スターフライヤー
  • アイベックスエアラインズ株式会社
  • 株式会社フジドリームエアラインズ
  • 新中央航空株式会社
  • オリエンタルエアブリッジ株式会社
  • 天草エアライン株式会社
  • 東邦航空株式会社

上記の航空会社のうち、フジドリームエアラインズ・新中央航空・天草エアライン以外でミライロIDを使用できます。

オンライン即時予約ができなかったり申し込み書類の提出・審査が必要だったりしますので、搭乗日までに余裕をもって申請をしましょう。

介護者の割引適用は障害や条件によって異なりますので必ず搭乗予定の航空会社HPなどを確認してください。割引率は座席のクラスにもよりますが25~50%程度です。

バス

バスの障害者割引も、都営・市営・コミュニティバスをはじめ、民間各線での障害者割引が実施されています。

たとえば東京都内のバスは、身体・知的障害者の方は運賃支払い時に、障害者手帳を提示するか、福祉事務所などで交付を受ける「民営バス乗車割引証」を見せることで割引が受けられます。

精神障害をお持ちの方も、精神障害者保健福祉手帳を提示で、一部のバスで割引運賃で乗車できます。

障害者割引で乗車できる路線(身体障害・知的障害)
東京都の区域内に路線(他県に乗り入れをしている路線を含む。)を有するバス
東急、京王、西武、国際興業、小田急、京浜急行、関東、京成、東武、立川、西東京、多摩、神奈川中央交通、東海汽船、ジェイアールバス関東等
障害者割引で乗車できるバス路線(精神障害)
東急、京王、西武、国際興業、小田急、京浜急行、関東、京成、東武、立川、西東京、神奈川中央交通

引用元
民営バスの割引

自動車関連

自動車関連の割引や減免は多くあり、障害者の足となっていることが分かります。

  • 有料高速道路の割引
  • 運転免許(自動車教習所)の学費割引・助成
  • ガソリン代の助成
  • タクシー料金の割引、福祉タクシー利用券の配布
  • レンタカー代の割引
  • 駐車料金の割引・無料利用
  • JAFの入会金無料

有料道路の割引について

有料道路では、身体障害者本人または重度の身体・知的障害者が同乗した状態で本人以外の方が運転する場合には、自動車1台に対して割引率50%以下の障害者割引がなされます。

登録した自動車またはETC以外で有料道路を利用すると割引は適用されないので要注意です。また利用には事前に市区町村の福祉担当窓口にて登録手続きが必要です。

引用元
ドラぷら(NEXCO東日本):有料道路における障害者割引

電話・携帯電話料金

今やインフラとなった携帯電話(スマートフォン)。大手3社は障害者割引サービスをおこなっています。

適用条件は、「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」にくわえ、「特定疾患医療受給者証」等を交付されている難病患者の方も対象となっています。いずれも、申請をすると基本料金の割引がなされます。

そのほかインターネット接続サービスのリムネットやキャッツ・クラウドセキュリティでも、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳などの提示で割引を受けることが可能です。

 
キャリアアドバイザー
楽天モバイルなどの格安SIMは、そもそも基本料金を大手キャリアのプランより大幅に安く設定しているため、今のところ障害者割引の適用はないことがほとんどです。障害者割引と格安スマホ料金のどちらが安くなるか、比較してみてもよいかもしれないですね。

NTTふれあい案内(無料の電話番号案内)

視覚障害や知的・精神障害などのために電話帳が使えない方に対して、電話を掛けたい相手の名前と住所から電話番号を無料で調べて教えてもらえる「NTTふれあい案内」というサービスがあります。

通常は「104」にかけて、有料で調べてもらうサービスになっています。事前に障害者手帳を登録の上、利用時には「ふれあい案内利用」の旨を伝えます。

電話リレーサービス(手話や文字による電話通訳)

もう一つ、電話を利用する際に使えるサービスとして、電話リレーサービスがあります。電話リレーサービスは2021年からはじまった、聴覚障害をお持ちの方向けの電話サポートです。

聴覚に不安がある方や発話が困難な方とそうでない方を電話でつなぎ、通訳オペレーターが手話や文字などを通じて通訳します。これは法律に基づいた公共インフラのサービスと位置づけられており、家族や友人とのコミュニケーションだけでなく、病院の予約や症状の伝達、緊急通報や仕事のやりとりなど、さまざまなことに利用可能です。

利用には登録が必要で、通話料金が割高な月額料金無料プランと、通話料金が抑えられる月額プランがあります。

レジャー施設(テーマパーク、観光施設)の障害者割引一覧

日々の生活だけでなく、気晴らしやレジャー体験も人生には必要ですね。

全国各地のテーマパーク・動物園や水族館などは障害者手帳を提示すると割引になるサービスを展開しているところが多いです。また人気の観光施設である東京スカイツリーでは、身体障害者手帳 ・療育手帳 ・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその同伴者に、約半額の障害者割引を適用しています。

  • 東京タワー(展望台料金が半額)
  • 東京スカイツリー(天望デッキ+天望回廊のセット券・天望デッキが約半額)
  • よみうりランド(入園料等が200円引き)
  • キッザニア東京(チケット代が半額)
  • 旧岩崎邸庭園(入園料が無料)
  • はとバスツアー(割引あり※予約時に申し出)
  • チームラボボーダレス(チケット代が半額)
 
キャリアアドバイザー
チームラボは障害者採用も積極的に募集中です!チームラボの求人詳細は障害者雇用専門の求人サイトBABナビで確認できます。
BABナビ:チームラボ株式会社の求人

お出かけ前にはバリアフリー環境などもチェックしておくとよいでしょう。次は皆さんが気になる日本を代表する2大テーマパークについてさらに詳しくみていきます。

東京ディズニーリゾート(TDL・TDS)

東京ディズニーリゾートは、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)、障害福祉サービス受給者証等をお持ちの方と同伴者1名に対して、チケットを販売しています。

2020年7月1日以降販売は一時見合わせとなっていた割引制度でしたが、現在は復活しており、閑散・繁忙期によってチケット価格が異なっています。

割引された1デーパスポートの価格は以下の通りです。(通常の1デーパスポート大人は7,900~10,900円です。)

チケット価格
大人 ¥6,500 -¥8,700
中人 ¥5,300 – ¥7,200
小人 ¥3,800 – ¥4,400

引用元
東京ディズニーリゾート:パークチケット

チケットはオンラインで購入し、入園の際にキャストへ証明書(障害者手帳など)原本を提示します。

最新の情報がありましたら、また更新をしていきます。

引用元
東京ディズニーリゾート:障がいのある方向けのパークチケットについて

ユニバーサルスタジオジャパン

大阪のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)は身体障害者手帳」・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、付添人1名が半額近い金額でスタジオ・パスを購入できます。

バリアフリー対応についてもWeb上で分かりやすく公開されています。待機列の配慮があるのが特徴的です。

引用元
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン|USJ「よくあるご質問|バリアフリーについてスタジオ・パスの障がい者手帳での割引はありますか」
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン|USJ「ご利用者別情報」

動物園・水族館

動物園・水族館も積極的に障害者割引を実施しています。国や地方自治体が運営している場合は無料、民間企業が運営している場合は半額となることが多いです。

  • 上野動物園(無料)
  • マクセル アクアパーク品川(半額)

本人だけでなく付添人も割引が適用されるケースが多いので、パートナーやお子さんとぜひ訪れてみてくださいね

教養・ウェルネス(博物館・映画館・スポーツ施設など)障害者割引一覧

知識欲を満たしたり気持ちのいい汗を流したりすることは、QOL(Quality of Life)を向上させるために欠かせません。ここからは、エンタメやスポーツなどの分野で受けられる障害者割引を見ていきましょう。

博物館・美術館

博物館や美術館は都や県、市などが運営していることも多く、法律で障害をお持ちの方の文化芸術活動の推進が定められていることから、多くの施設で無料となります。

  • 東京都美術館(無料)
  • 東京藝術大学大学美術館(無料)
  • 東京国立博物館(無料)
  • 江戸東京博物館(無料)

引用元
文化庁:障害者による文化芸術活動の推進に関する法律の施行について(通知)

宿泊施設・入浴施設

一部の宿泊施設・ホテル・入浴施設でも障害者割引が実施されています。また、東京都では障害をお持ちの方が保養などを目的とした宿泊に対し、助成を行っています。

対象 都内在住の身体障害者手帳・愛の手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者
付添 手帳所持者一人に対して一人まで
助成内容 障害者大人 一泊 6490円まで
障害者子供 一泊 5770円まで
付添大人  一泊 3250円まで

引用元
東京都福祉局:東京都障害者休養ホーム事業

宿泊先は「休養ホーム事業」で定められた場所に限ります。対象の宿は東京都福祉局の障害者休養ホーム事業のページから確認いただけます。

映画館

映画館での鑑賞も障害者手帳の提示で割引になります。
シネコンの映画館では通常料金が1,800円のところ、障害者割引で1,000円となることが多いです。

  • イオンシネマ(付添2名まで)
  • TOHOシネマズ(付添1名まで)
  • ユナイテッドシネマ(付添1名まで)

スポーツ施設・スポーツ観戦

市区町村によるスポーツセンターや屋内プールなどは概ね無料または障害者割引料金にて利用ができます。

また、野球の「西武ライオンズ」やサッカーの「川崎フロンターレ」など、一部のプロスポーツチームでは観戦チケットの割引や車椅子席の用意をしています。

公共料金や税金などの障害者割引一覧

公共料金や税金は、生活に密接に関わるため気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、障害者割引がある公共料金の種類や税金について紹介します。

水道料金・郵便料金・NHK受信料

水道料金や郵便料金、NHKの受信料は、自治体によって異なりますが免除や減免措置が受けられることが多いです。ただし水道料金の免除や減免には条件があり、障害者手帳を持っているから必ず対象になるとは限りません。

また郵便料金が無料または半額などになる軽減措置も、盲人用郵便物や図書館から障害をお持ちの方に郵送で貸し出される図書、聴覚障害者用ビデオを特定の団体とやりとりする場合など、限定的であることにも注意が必要です。

さらにNHK受信料も、家族のいずれかが身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持ち、世帯全員が住民税非課税である、などの条件に当てはまれば免除、世帯主がいずれかの手帳を持っている場合半額などの条件があります。

自分自身が当てはまるかどうか、在住地域に減免措置や免除の制度があるかなどは、自治体に問い合わせるか、ホームページなどで確認しましょう。

所得税・相続税

所得税や相続税は、国税庁の管轄で控除や非課税などの特例が認められています。

  • 所得税の障害者控除
  • 相続税の障害者控除
  • 贈与税の非課税
  • 心身障害者扶養共済制度に基づく給付金の非課税
  • 少額貯蓄の利子等の非課税

所得税や相続税の控除、贈与税は障害者と特別障害者で軽減措置の内容が異なります。また障害をお持ちの方を扶養している場合も、控除を受けることが可能です。

引用元
国税庁:障害者と税

おすすめ!日常生活に役立つ障害者割引

DIエージェント編集部が見つけた、便利な日常生活で役立つ障害者割引をお伝えします!

宅配サービス

スーパーマーケットで重い荷物をもって買い物をするのは大変ですよね。そこで使えるのが配達の割引です。

生協系列の「おうちコープ」や「パルシステム」、オイシックスの「らでぃっしゅぼーや」などでは配送料の割引または無料での配送をおこなっています。障害をお持ちの方がいる世帯が対象となります。

配送エリアが限られている場合もあるので、ご確認ください。

クリーニング

全国に店舗のある「うさちゃんクリーニング」は障害者手帳をお持ちの方に対して、クリーニング料金20%OFFをおこなっています。
ご利用の際は手帳を受付にご提示ください。

引用元
うさちゃんクリーニング:障がい者手帳のご呈示によるクリーニング料金割引のご案内

障害者手帳で受けられる就職支援サービス

各種障害者手帳は、日常生活に便利な割引だけでなく就職支援でも活用できます。障害者手帳をお持ちの方が利用できる、就職支援サービスをいくつか紹介しましょう。

地域障害者職業センター

障害をお持ちの方の社会復帰を目指し、働く意欲のある障害をお持ちの方に職業リハビリテーションを提供する地域障害者職業センター。各都道府県に1ヶ所以上設置されており、障害をお持ちの方の雇用支援も行います。

職業能力の評価や職業準備の支援などを受けることができ、ジョブコーチからのアドバイスやサポートを受けて就職活動することができる機関です。

ハローワーク

全国にある職業紹介サービスを提供するハローワークには、障害をお持ちの方の就職を支援する窓口が設けられています。

障害者雇用に詳しい担当者に相談しながら、特性に応じた職業の紹介や職業訓練施設への橋渡しなどを通じて、就職までをサポートしてもらうことが可能です。

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は、一般就労を目指す方が利用できるサービスで、最大2年間の就職に向けたスキルアップトレーニングや日常生活における基盤を整えるサポートなどを受けることができます。

就労移行支援事業所は民間が提供する障害福祉のサービスで、事業所によって得意なサポートや支援内容には違いがあることも。たとえば東京都大田区にあるワークイズでは、通所が基本とされる就労移行支援事業には珍しく、在宅訓練の認可を受けている事業所です。

就職・転職エージェント

就職支援のサービスである就職・転職エージェントには、障害者雇用専門のところもあります。転職エージェントを利用するメリットは、障害者雇用に特化した経験をもとにキャリア診断を行い、本人の強みをキャッチして就職活動に活かせることです。

なかでも障害者雇用の転職エージェントとして10年の実績があるDIエージェントは、専属のカウンセラーによる手厚いサポートがあるため、はじめての就職活動でも頼りになります。

DIエージェントの強みはオーダーメイドなサポートと求人開拓

単純作業や低賃金の仕事ばかりだと思われがちな障害者雇用ですが、DIエージェントではキャリアアップ転職やテレワークへの転職など、多くの成功事例を支援してきた実績があります。

独自のルートとこれまで培ってきた企業との信頼関係で、市場に出回っていない優良企業のシークレット案件も多数取り扱っています。

職場定着を何よりも重視しているため、丁寧なカウンセリングとキャリア診断で、時にご本人が気づいていない強みを発見したり、求人のない企業への積極的なアプローチでマッチングを実現したりといった事例も豊富です。

就職に不安を抱えている方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

充実した生活に障害者手帳を有効活用しよう

障害者手帳は、さまざまなサービスや施設で割引を受けられることがわかりました。外出の機会が多い方は、ミライロIDのアプリをインストールしておけば、いざという時に割引を受けられなかったという事態を避けることができます。

障害をお持ちの方向けの制度は、対象となる方の条件が細かく、自治体によっても手続きが異なるケースがあり非常に複雑です。「知らない=使えない」ことによって人生の選択肢が狭まってしまわないよう情報収集をすることが大切です。

まずは最寄りの自治体・ハローワークに確認し、ご自身がどのような割引制度を利用できるのかを確認するのがオススメです。

また、今回ご紹介した割引制度だけでなく、「就職・転職」についても検討したいという方は、ぜひ一度DIエージェントへご相談ください。

DIエージェントは、「障害をお持ちの方一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」ために、障害者枠の就職・転職について情報提供や、ご希望に沿った障害者枠の求人紹介を行っております。

専任のキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングし、お一人お一人の実現したい働き方を提案させていただきます。

「今の自分に無理のない働き方をしたい」「理解のある環境で働きたい」というご希望がありましたら、まだ転職は検討段階という状態でも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください。

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障害者の方の2つの収入源を解説|障害年金と障害者雇用について【社労士監修】

監修:井村 英里
社会福祉士。福祉系大学を卒業し、大手小売店にて障害者雇用のマネジメント業務に携わる。その後経験を活かし(株)D&Iに入社。キャリアアドバイザーを務めたのち、就労移行支援事業所「ワークイズ」にて職業指導・生活支援をおこなう。