コロナに負けない!2020年12月の障害者転職成功事例

まだまだ先の見えない現状ですが、障害者枠の転職市場は変わらず活発です。
今回はDIエージェントを通じて2020年12月に内定・転職を成功された方のエピソードをご紹介します。
キャリアアドバイザー(CA)によるメッセージや転職成功のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

年収800万円以上!障害者枠でもハイキャリア転職

Aさん(40代 男性/下肢障害) 内定先:機器メーカー / 情報システム部門(正社員)

大手企業にお勤めだったAさんはこれまでも第一線でキャリアを積まれてきましたが、ライフイベントの変化(子育て・高齢のご両親のサポートなど)に備え、年収アップが必要に感じていました。

「障害者枠の中では今の職場もかなり恵まれている。さらなるキャリアアップ転職は難しいのではないか」という不安を抱えながらも、DIエージェントに登録。

障害者枠のハイスキル求人のご紹介に強いDIエージェントからは有名企業・外資系企業など複数社を提案でき、最終的にAさんは東証一部上場の大手企業の内定を勝ち取りました。
こうしてAさんは年収アップや在宅勤務を含むフレキシブルな就業条件も叶えられたのです!

担当CAからメッセージ

この度はご転職おめでとうございます!
「一般枠の大手人材エージェントに負けないクオリティで、優れた人材を最高の職場へ」という思いで伴走しました。

ご家族思いのAさんにピッタリの職場が見つかり、私も嬉しく思います。

「スキルを活かしたい!」熱意で安定就労の道を切り拓く

Bさん(30代 男性/脳性麻痺・吃音・不安障害) 内定先:IT企業 / 技術系事務職(無期雇用契約社員)

先天的な脳性麻痺をお持ちだったBさんは初職では大企業のプログラマとしてバリバリ働いていました。しかしその激務さから不安障害を発症してしまいます。その後は契約社員として職を転々としていました。

一見「短期離職が続いている・経験社数が多い」Bさんでしたが、DIエージェントから企業側へ離職の理由を整理・説明し、Bさんを雇い入れるにあたっての懸念を払しょくしていきました。
その結果、複数の企業からお声がかかりBさんは選考へ。

「大手企業で培ったスキルを活かしたい!」そんなBさんの熱意は無事に企業に通じ、マクロ関数などを扱うハイスキルな職種に就くことができました。
雇用形態も「無期雇用契約」と安定して長く勤められ、キャリアもどんどん積んでいけそうです。

 

担当CAからメッセージ

DIエージェントをご利用いただきありがとうございました。

初めてコンタクトをとった際から真面目で実直な印象を受けていましたが、就職活動終盤で見せたBさんの「働きたい」という熱い思いには私も企業も心を動かされました。

 

レアな「研究職」求人もあなただけのために開拓

Cさん(30代 男性/発達障害(吃音)) 内定先:医薬品メーカー/研究職(正社員)

CさんがDIエージェントを利用してくださったのは、実は2020年10月で2回目。「研究職」に就く夢をあきらめきれず、2年弱ぶりに再び相談にいらしてくださいました。

Cさんは研究に関われる短期の派遣就業をくりかえしていましたが、「人間関係もマッチするような環境で長く働きたい」との思いが強くなってのご相談でした。

今回もすぐにご紹介できる「研究職」の求人はありませんでしたが、DIエージェントのネットワークをフル活用。とある医薬品メーカーでまだ世の中に募集がかかっていない「研究職」の求人を見つけだしました。

「このチャンスを逃すわけにはいかない!」と、キャリアアドバイザーと徹底した自己理解・面接対策をおこない、見事内定をゲットしました!

担当CAからメッセージ

少ない求人数の中で書類選考も決して楽とはいえませんでした。

「もう派遣に戻ろうかな」と就職活動への気持ちが途切れかけ、相談をいただいたこともありましたが、粘り強く頑張ったからこそご希望の職種に就くことができたのだと思います。

 

「内定すればOK!」ではない…入社後の心配にもじっくり寄り添う

Dさん(30代 男性/統合失調症) 内定先:財閥系大手グループ会社/専門職

ハイスキルな国家資格をお持ちだったDさん。
障害を抱えながらの一般枠就労で苦戦をされ、障害者雇用枠での就職活動を開始されました。

DIエージェントに「国家資格をもった人材が欲しい」と有名企業からオーダーが入り、個人情報を伏せた上でEさんをご紹介したところ「ぜひ来てほしい!」と熱烈なアプローチがありました。その後Dさんは選考に進み、無事内定。この上ない好条件でのオファーでしたが、一般枠就労での苦い記憶が思い出され、内定受諾に踏ん切りがつきませんでした。

そこでDIエージェントからは「Dさんがどのような環境であれば安心して働くことができるか」を再度お聞きし、配慮をいただけるか企業に確認・相談をしました。

結果として内定先の企業側は部署一丸となってDさんの受け入れ態勢を作ってくださいました。
こうしてDさんはスキルを存分に活かせる大手企業への転職を成功させたのです。

担当CAからメッセージ

企業様からの評価も大変高く、Dさんのこれまでのスキルを存分に生かせる場所へのご縁をお繋ぎでき嬉しく思います。

ご内定を承諾されるまで様々な苦悩があったかと思いますが 、今回の決断がDさんの人生にとってベストな選択になることを祈っております。

勇気ある挑戦をこれからも応援しております!

 

キャリアプランも丁寧に一緒に描いていく

Eさん(30代 女性/知的障害) 内定先:IT企業/総務系事務職(契約社員)

軽度の知的障害をお持ちだったEさんは、大人になってから障害が判明しました。

これまでは一般枠で働いてみたり、特例子会社で働いてみたり、どれが自分に合った働き方かを模索……
そんな中でも「もっとキャリアを身に付けていきたい」と思うようになり、DIエージェントにご相談いただきました。

これまでの経験を振り返ると、経験している業界・職種の幅が広くコアな経験をお持ちでいらっしゃいませんでした。
そこで「今後どのような働き方をしたいか」、「どのようなスキルを積んでいきたいか」、「さらになりたい自分になる為に必要な自己と障害への理解とは何か」をともに整理をし、メインキャリアになる軸を定めていきました。

くわえて周囲のサポートも欠かせません。ご家族にも普段の様子を伺いながら、Eさんの周囲の方も納得がいくようキャリアアドバイザーが奔走しました。

9月から就職活動を始めたEさん。じっくりと就職活動を進めていき、12月に納得がいく会社とご縁がありました。これまでの経験を活かしつつ、より将来の可能性が広がるお仕事に就け、Eさんにもご満足いただけました。

担当CAからメッセージ

「スキルを身に着けたい」という希望を少しでも後押しできるお手伝いができたら嬉しいです。
これまでも様々な経験を積まれてきたEさんならきっと新しい職場でも活躍されるでしょう!

 

在宅だから不安なく能力を120%発揮中!

Fさん(20代 男性/発達障害・統合失調症) 内定先:ヘルスケア系IT企業/事務職(在宅勤務)

最後に2020年11月末に内定、12月からテレワークで実力を発揮されているFさんの事例を紹介します。
Fさんは新卒入社した会社で不規則な勤務やマルチタスクのストレスで統合失調症を発症してしまいました。発達障害の傾向もあったため、障害者手帳を取得し特例子会社で働きますが、配属部署の業務の関係で聴覚過敏への配慮が難しく退職に至ります。

DIエージェントにご登録いただいてからは、体調管理をしながらキャリアアドバイザーと丁寧にキャリアを見つめ直すことにしました。今回の転職で最優先事項は「音に対する配慮があること」。そこで在宅勤務が可能なお仕事を中心に探します。

初めての在宅勤務には不安もありましたが、就労移行支援サービスワークイズ」の在宅訓練を受けたことで、お仕事へのモヤモヤを解消していきました。

並行していた就職活動も次第に自信がもてるようになり、面接でも堂々と答えられるようになりました。そして在宅訓練開始から1ヶ月で「在宅OK」のお仕事の内定を得ました。

転職後も障害者在宅雇用支援エンカク」のフォローでつまずきを都度対処しています。

担当CAからメッセージ

希望の配慮が叶わない不安や、未経験の在宅勤務への不安など、しっかり声を上げていただいたことで、見合ったサポートができたと感じています。

ご入社後もキャリアアドバイザー・エンカクトレーナー・ワークイズ支援員と、相談先がたくさんあるので、悩みを一緒に解決しながら更なるステップアップを応援しています!

 

【まとめ】転職決定者から見る2つの成功ポイント

今回ご紹介した転職エピソードから、成功のためのポイントを2点まとめました。

コロナで就職活動の現状は?これからどうなる?

2020年は雇用障害者数・実雇用率は過去最高を更新しています。
2021年は法定雇用率2.3%に引き上げられることから、まだまだ障害者枠での採用は下火になることはないでしょう。

積極的に就職・転職活動をしていきましょう!

参考:厚生労働省「令和2年 障害者雇用状況の集計結果」

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結局最後は「熱意」が勝つ?

今回はBさん・Cさんのように「安定した職場でキャリアアップをしたいんです!」「このスキルを活かしたいんです!」といった熱意と粘り強さが見事結果に結びついた事例が多数ありました。

企業が求めているのは、仕事への前向きな気持ち。

障害をお持ちのみなさんは既に様々な困難を乗り越えてきたことだと思います。

それが企業に伝わるように冷静にキャリアの棚卸しをしつつ、面接では企業に活かせる力と熱意をうまく伝えられると良いですね。

キャリアアドバイザーも精いっぱい皆さんのやる気にお応えします!

求人探しのお手伝い、障害の理解・伝え方、応募書類の書き方など一人ひとり丁寧にサポートいたしますので、「キャリアの可能性を広げたい!」と思ったら、まずはお気軽にDIエージェントにご登録・ご相談ください。

監修:高橋 平
障害者雇用コンサルタント、キャリアアドバイザー。
早稲田大学卒業後、(株)D&Iに入社。 障害者雇用ソリューション営業、転職キャリアアドバイザーと幅広い領域を担当。現在はHRソリューション事業部の副部長として、DIエージェントの責任者を務める。